2000年代

1996年暮れの日本版ビッグバン宣言は、まずは翌97年の会計ビッグバン宣言・98年の外為自由化実現などとして現実のものとなったところです。その後2000年代にかけての15年間は、さまざまな分野で日本型システムの変革を迫る「挑戦」が相次ぎました。

企業をとりまく現在の経営環境は、わが国特有の内的・歴史的な要因による影響を受けていることはもちろんですが、それにも増して、この15年ほどの日本版ビッグバンとその帰結であるグローバル化と称する外的・金融的な要因に強烈に彩られています。このことは多くの方が認めるところではないでしょうか。

これからの10年は熾烈な時代

日本版ビッグバンの前史であった50年間の経営環境の変遷、その後のある種の鎖国状態に決別した15年間の経営環境の変動、こうしたことを振り返ると、今後の経営環境についての大きな方向性が見えてきます。

多くの産業が成熟段階に差し掛かっていますので、好むと好まざるとを問わず今後は寡占化が進みます。オーバー・カンパニー等の淘汰が今後は加速化せざるを得ません。

ですから各企業は、これまでの牧歌的で共存共栄が可能な「競合の時代」から、成長か退出かをかけた熾烈な「競争の時代」に、直面することになります。2010年代は、基本的には競争環境が激化する10年間と、経営者は覚悟する必要がありそうです。

新年度にあたり、私はそうした時代の大きな流れを感じています。

そうした大局観を踏まえて、私ども櫻庭公認会計士事務所は、こうした熾烈な時代にふさわしい新たな経営手法を開発・実践しながら、経営者の思いを実現すること・その持続的な成長を実現することに責任をもつサービスを展開していく決意を固めております。

今後にご期待

その構想については、徐々にこのコラムや論文等で明らかにしていくつもりです。

ご期待いただければと存じます。